生きていると、しばしばクロスロードに立つ
どっちに行けばいいか迷う、人生の分岐点のことだ。
結論を言えば、
やってみなきゃ、わからない。考えて、計画を練ったら即、行動。
考えてわからない、結論が出ないことは「それ以上悩んでも答えは出ない」
経験不足で、自分の引き出しの中にその答えがないからだ。
こういう時、うだうだ悩んで時間ばかり過ぎていく人がいる。勿体無い、時間は命だ。人生が少しづつ無くなっていく。
未知、未経験は行動によって答えを知るしかない。
ただし、行動すれば大抵は失敗する。ちょっと痛い思いをする、だから人は行動するのを恐れるようになる。動かなくなる。でもね───
人間が死ぬ間際に1番後悔するのが
「なんでもっと、生きている時に冒険しなかったんだろう・・もっとやりたいことをやればよかった」
である。終末医療に関わる医者やスタッフの多くがそういう患者の声を聞くという。日本、外国を問わず。
冒険し、失敗した痛みよりも 何もしなかった人生を後悔する人のなんと多いことか。
まだ生きているなら、可能性はいっぱいだ。夢は若いうちだけのものじゃない。死ぬ瞬間まで、人は夢を見て、その夢にドキドキしながら向かう時「希望」が生まれる。
ただし、ボクからの注意点を一つ。
ボクはそういう生き方をしてきた。ずっとね。だから人生に後悔はないけど1つだけ。
最初から大冒険をしちゃいけない。ヘタしたら死ぬぞ。
ボクは何回かそういうの、あるもん。信じてた人に裏切られ地獄に落ちたり、無理をして全財産かけて勝負して身ぐるみ剥がされたり、車から飛び降りたり倒産したりね。
今振り返ってみて。やりすぎなのよボクは。
最初から全速力でいっちゃだめ。ちょっと行動を起こす。プチ冒険してみる。
→軽く失敗する、その原因を分析する。失敗した理由を改善する。
→改善したプランを実行するために再び行動、少しうまくいったけど違う問題が発生し、また失敗。その問題発生の原因を追求し改善プランを練る。→再び行動・・・
これを繰り返していれば、そのうち成功する。夢は叶う。
いくつかの夢は叶えたから、ボクにはそういう確信があるね。
過去のボクに反省点があるとすれば、「最初から大きく賭けるな」ってこと。
今言ったように、「ちょっとやって」悪い点を改善して再トライ。
を繰り返していれば、事故に遭ってもかすり傷ですむ。カスリ傷ならマキロン塗って再び GO !
でしょ。ボクみたいに重傷を負う怪我をしちゃダメよ。小さなトライの繰り返しの未来に「大きな成功が待っている」と思ってれば大丈夫。
小さく始める。カッコつけない。身の丈でできることをやる。
OLがよくやる失敗。 ▼マークをクリック→
「お店をやりたい」
おしゃれな雑貨店や小さなカフェを開こうと資金を貯める。300万円ぐらい貯まる。夢のために行動を起こす。資金的に不安だから、政府系の金融「政策金融公庫」などで500万円の借入に成功。ますます夢が膨らむ。
雑貨ショップが開ける小さなお店を見つけ、不動産契約。早速、おしゃれに店舗改造、内装屋に大金を払って素敵な壁紙、テーブル椅子を揃えてもらう。ほとんどの資金は使ったけど、理想のお店が出来上がった。
店先に内装屋さんと工事関係者が贈ってくれた花が飾られ、お客がくるのを待つ、
初日。来ない。
2日目。お客さん来ない。
3日目。まったく来ない。
4日目。知り合いが友達をたくさん連れて遊びに来てくれた、店の商品も買ってくれ 選びながら
「ひゃー、かわいいね。欲しいものいっぱい、悩んじゃう〜」
とかみんなで盛り上がる。お土産に持ってきてくれたどこぞの有名なシュークリームをみんなで食べながら香りのいい紅茶を飲み、雑貨談義に花が咲く。
「いいな〜、こんな素敵なお店。繁盛間違いなしじゃ〜ん。あたしもやろっかな、何か」
などと嬉しいことを言ってくれる。さんざん盛り上がってお開き。この日も一般客は誰も来なかったけれど、友人たちがいっぱい買ってくれたから初売り上げを計上。でも少しサービスして値下げしすぎたかな?
まぁ、いいや。今度は正規の値段でもらおう。もう2度と来ない友人たちとの未来のやりとりを想像。
次の日、来ない。その次の日、一人来店。嬉しいが、安い小物1点のお買い上げ。
次の日、来店客入店。店をふらりと一通り見て何も買わず退店。
1ヶ月こんな調子。さすがにまずいと思い始める。2ヶ月目、失敗かも、と気づく。
こうして半年も持たず、店舗は閉鎖、夢破れる。後に残ったのは借金だけ・・
わかるかな? こういうのが
最初から大冒険をして失敗する例
だ。
まず、雑貨店やカフェは成功確率が非常に低い分野で、専門家が練りに練った戦略でトライしてやっと何パーセントが成功する。超難易度の起業分野であるにも関わらず、OLの目指す夢のトップに君臨し続けている。
ね? こういうリサーチをまずしてない。イメージ先行。
でも昔のボクと同じだから、全く責められない。
彼女がするべきだったのは、まず雑貨店を開きたいなら雑貨店。カフェならカフェで働き修行をすることだ。どんなふうに経営し、仕入れはどこから。集客はどうやって、売上の主体は何か?
全体像を把握する。
今、ボクがメンバーに巡り会えないのも全く一緒。
音楽スクールに通うとか、その世界に飛び込むことをしていない。だから全体像、仕組みが見えていない。
雑貨店をやりたいなら、雑貨店で働き、そこのオーナーに認めてもらうぐらいに一生懸命働く。オーナーが認めてくれれば優しくなったり気に留めてくれるようになる。話しかけてくれ、色々教えてくれるようになる。
この時点で、自分に合わないオーナー。良くないオーナーだと思ったら、修行する店を変える。自分の未来の扉を開けてくれる人には、ちゃんと探せば必ず会える。
そうやって親しくなったオーナーに「自分が雑貨店を将来、開きたい」という夢を話すといいアドバイスをもらえる。いいオーナーなら必ず力になってくれる。ただし、相手が興味を持つほど一生懸命働いたらね。
この世はギブアンドテイク。
自分が与える、労働力を惜しまず今の自分にできることを全力でやるとチャンスが巡ってくる。
わかるかな?
大きく、無謀な賭けに出るってことは「知識も業界のことも知らずいきなり大金を払って店をオープンさせること」
で、
「ちょっとやって」悪い点を改善してプチ冒険するとは、「雑貨店を開きたいなら雑貨店。カフェならカフェで働き修行をすること」そこが合わない店なら小さな失敗だから店を変えて再トライ。働きやすい店、いいオーナーに出会うまでこのトライ&エラーを繰り返し、どこへ行っても一生懸命働く。
そんな優秀な人を、優秀なオーナーは見逃さないからいつかチャンスと出会えるよ。誰が、どこで見ているかわからないから、いつでも心を込めて一生懸命働く習慣を身につける。
これが成功している人がやっている「未来を掴むルーティーン」だよ。
冒険をやめるな。ただし、冒険を続けられなくなるほどのダメージは負うな。
60何年も生きてきたボクが得られた教訓は、そういうことだ。
冒険しないのも、最初から大きく危険を冒しすぎるのも、間違い!
具体的なストーリーで考えるヒントをつかもう。
ドキュメンタル STORY で人生をリセット!
〜机上の空論じゃ現状を変えられない。実例からヒントを得よう〜
ボクについては プロフィール を見てね
SONG-20 菊地
今のやり方では、いつまで経ってもメンバーが見つからない、と焦ったボクは 高校時代唯一の友達だった菊地に電話した。
もう2度と過去の人間関係には連絡しないと思っていたけど、精神的に追い詰められていたので背に腹はかえられない。
菊地は、法政大学の学生になっていた。彼は昔よく音楽の話をしていた。「バンドやらないか?」と誘うと、あっさりOKしたので 居酒屋で待ち合わせた。
行ってみると、菊地は大学の友人を連れてきており、「コイツもやるから」と言ってボクを喜ばせたんだ。菊地と、その友達と、3人でバンドを組もうぜと乾杯をした。話は盛り上がったんだけど・・・
いざ具体的にスタジオに入る段になって、全員お互いの顔を見つめあった。誰1人バンドなんてやったことない連中ばかりだ。それどころか楽器がない。
菊地はオンボロのアコースティックギターを持っていたけれど、ボクと菊地の知り合いの男には、何もない。
誰が何の楽器を揃えればいいのだろう?
急速に不安に襲われ、みんな黙ったままだ。
結局ボクはベースを、菊地はギター。もう1人もギターを担当するということで、持ってないヤツは早急に揃えることにしたのだが・・・
「えーっ、そこまでしなきゃいけないのかよ」
と、菊地の知り合いがゴネはじめた。
「第一、ライブやるにも金がかかるらしいぜ」
菊地も腰が引けている。みんな素人だから、どうすればいいか解らない。
「・・・・・」
「・・・・・」
「とにかくさ、楽器揃えるのもライブも金、金だよ。金を作るのが先決」
「お・・おう。そうだよな」
菊地の友達の意見に、みんなうなずくしかなかった。
「1人 10万作ってこようぜ」
と、別れて。それぞれバイト生活に入っていったんだ。
2ヶ月、休みなしでバイトして10万貯金が貯まった。
早速みんなに連絡すると、もう連中は別々のことを始めていた。
もともと音楽への情熱がそれほどあった奴らじゃないし、楽しいことは街にあふれている。サークル活動や彼女とデートなど、キャンパスライフを謳歌していたし、それぞれ違った道を歩こうとする年齢でもある。
もう、あいつらの歩みを止めることは不可能に思えた。
だからボクはまた、1人。 メンバー探しをはじめたのさ。
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