SONG-30【バンドで成功するためには】ライブハウスへ売り込み

SONG-30main-visual-Live-music-club Live music clubの画像。 タイトル 「SONG-30 ライブハウスへ売り込み」 テキストメッセージ 「バンドで成功する方法 その①」
バンドでのし上がっていくために

どうすればいいのか?

最初に言っておくと、ボクはまったくのど素人から始め、今はもがき続けて苦闘していた頃の話を配信しているが。

実は今後、ボクは NHK で取材されるバンドを作り、海外メディアからも取り上げられ、1980年代のバンド・ブームの火付け役となる「あるヒット」を生み出した。

その後も、有名音楽メーカーのバンドコンテストで優勝。世界大会への出場権を獲得。有名外国人プロデューサーが付きメジャーデビューの準備に入る。

その後も大手音楽メーカーと契約するなど、バンドとしてはかなりのところまで上り詰めた。

work your way up

だから、

物事を0から始めて1にし、それを5、10、20、100へと大きく育てていくノウハウには絶対の自信がある。

このノウハウは、音楽の世界だけに通用する技術ではなく。バンドをやっていなくても。音楽とは無縁の生活をしている人にも有効な「ノウハウ」

勝ち上がっていく方法である。

ほとんどの分野で0からの成功を目指す人がたどるステップ。「こうやればうまくいく」「このやり方はダメだ」

それをボクは体験して、知っている。

今後の物語の展開で、それらを詳しく紐解いていくので楽しみに読み進めていって欲しい。


具体的なストーリーで考えるヒントをつかもう。

ドキュメンタル STORY で人生をリセット!
〜机上の空論じゃ現状を変えられない。実例からヒントを得よう〜

ボクについては プロフィール を見てね

Liar 

嘘八百並べ立て、ライブハウスの従業員を説得し、ブッキングさせようとするザキという男。
目次

SONG-30 ライブハウスへ売り込み

練習がない日は、ボクのアパートで曲作りをした。

アメリカ時代から書きはじめた詞のファイルが 数百曲分あった。

今考えれば ホント、つたない作品だけど。

その頃のボクは楽器も出来ないし、作曲なんてとんでもないってレベルだから とりあえず「詞」を書いていた。

ザキがペラペラペラッとそれを見て、その日の気分に合う詞で曲を作るわけ。

簡単なスリーコード。オープンコードでね。

恥ずかしいなぁ。この話・・・最初に作った曲ね。

「友達ブギ」って言うんだよ。

「ブギー」っていうのは、「ブギウギ」

つまりシャッフルの・・・ハネたリズムじゃない?

でも その当時、ボクもザキもそういう知識ないの。

三連なんてリズムがあること自体知らなかった。

boogie woogieピアノとダンスの画像。ポニーテール、リーゼント。

「ブギ? 先輩いいですねぇ。ブギって」

そう言いながら、ハネずにベッタリした普通のエイトビート弾いてんだよ。ボクもブギーなんて意味知らないじゃん?

T・レックスかなんかの曲に「なんとかブギー」って曲がいっぱいあった。だからボクも、ただ真似して付けただけなの。音楽知識もないまま、意味もわからず。

それにしても・・・「友達ブギー」はないだろ? 若気の至りだ。

ザキが「ジャガ ジャガ」弾いて。詞もスゴかった。

「ひとりボッチで いじいじしてると、今にチンチンくさって落ちる」

っていうの。これサビね。ダッセー、ハズカシー、ゴメンなさい。

若気の至りです。

bad guitarイメージ。

子供がギターを触って遊んでいる画像。

テキスト
「ブギーって、なんだろ?」

しかも「チン チン」の所を強調して。ステージではカウベルで 「コン コン」って叩いてた。トライアングルでも良かったんだけど。

apple that fell from the tree

その曲、女の子も大声で歌ってたんだ。客はあっけにとられて、目をパチクリ。

ひどい時代の話ですよ。

まあ とにかく、その当時はプロの曲をコピーしようなんて「心がけ」は無い訳ですから。

ザキが全部 オリジナルを作ってたんだ。スリーコードのフォークみたいな曲。

Folk songイメージ。

アコースティックギターを、バレーコードを押さえてジャガジャガかき鳴らす画像。

それを持って。

自信満々で渋谷に出掛けたんだ。ライブハウスに出演交渉。

『屋根裏』に行った。有名だったから。サザンや忌清志郎。一流のロックミュージシャンがいっぱい出た所だ。

いかがわしさ満載の雑居ビルでさ。ザキと2人で 階段昇って行くと、途中に変なピンサロがあって。

「へー、こんな所かぁ。大したことないじゃん」

なんて2人とも強がってたけど。いざライブハウスの入口についたら びびっちゃった。

「おい、やっぱ やめようか。 まだ早いだろ、オレたちじゃあ・・」

ボクが尻込みすると、ザキは「バンドでは先輩だ」って顔して

「大丈夫ですよ。任しといてください」

ってトコトコ中へ入ってった。ヤク中みたいな兄さんが掃除してて。そいつに。

Live house staff

「あの。バンドの売り込みなんですけど、マネージャーお願いします」

くってかかるようにザキがまくしたてた。ボクには平気な顔してても心臓が飛び出しそうなぐらいドキドキしてるのが伝わってくる。

付き添い?のボクでさえ、カァーッと血が逆流して吐きそうになったぐらいだもの。「好きです!」って女の子に告白するような雰囲気さ。

店長が出てきて、

「何? バンド? じゃあ、デモテープとプロフィール置いてって」

何ソレ? って感じで、ボクとザキは顔を見合わせたんだ。そんなもの必要なの?

当たり前だろ? って顔される。

An old man preaching to young people who don't know common sense

今だったら、バンドの「ノウハウ本」っていっぱい出てるよね?どうやって練習して、どうやったらライブが出来るか、とか。当時はそういうの無かった。全部自分たちで失敗しながら覚えていくしかなかったんだ。

「オイ、ザキ。お前バンドやってたのに 知らなかったのかよ?」

小声で聞くけど、ザキのバンドは そんなちゃんとした所、出たことないから 知らなかった。

知らなかったんだけど、そこはザキ。押しの強い ザキさんですよ。

「あの。そういうの持ってないんですけど。ここで飛び入りで歌わせて下さいよ。公開オーディションにしてください」

なんて大胆なこと言うんだと思って、身が縮む思いがした。

I don't give a damn about anything anymore.

やぶれかぶれのパフォーマンスを披露する二人の画像。

「ウチ、そういうのやってないから。とにかく、出演したいんなら デモテープ。作って持って来てよ」

追い出されるみたいに帰された。ボクはちょっとホッとした。もしここで歌えって言われたら、スゴいことになったよ。ボクとザキでフォークの弾き語りみたいにして歌うのか? 

自信ない。

その後、下北沢の「スーパーマーケット」という所にも行った。

やっぱりデモテープが無いと駄目だってサ。

「デモテープなんて いらないですよ。ウチら満員に出来るくらいファンがいるんです」

ウソばっかり。ザキがハッタリをかました。

Fan

「うーん。うちは そういう小屋じゃないから。でも、もし百人ぐらい集められるんだったら、新宿のアシベとか行ってみたら? 客呼べるなら、出さしてくれるかもよ」

「ホントですか? じゃ、紹介状書いてください」

すかさず くい込もうとした。何てズウズウしいんだろ。ボクたち。

「イヤイヤ・・・自分でやってよ」

やっぱり断わられる。

「どうするよ ザキ? デモテープって言ったって、オレらバンドも無いんだぜ?」

店の外に出てボクが言うと、

「やっぱり おどしてでもバンドメンバーを引き入れましょうよ」

とザキが言った。

Threaten with a pistol

犬をピストルで脅し、バンドに勧誘している画像。
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